【2023】今年は木枯らし1号が吹いた!詳しい条件や春一番との違いとは?

強風に凍える人

ことしは暖冬だったはずが…急激に寒くなり冬の訪れを感じさせます。

それもそのはず冬の訪れ「木枯らし1号」が3年ぶりに吹いたとのことで発表されたのです。

どうりで寒くなってきたわけですね~

「木枯らし1号」とは「春一番」と同様にその季節を告げる風ということになります。

ただ「春一番」はよく聞く気がするけど…「木枯らし一番」?

そのあたりの違いや条件に付いて解説していきます!

2023年11/13(月)午後2時5分に東京都心で最大瞬間風速14.5メートルの北西の風を観測し、これが「木枯らし1号」の条件に当てはまったため 気象庁より「東京地方に木枯らし1号が吹いた」と発表されました。「木枯らし1号」の発表は2020年11月以来、3年ぶりとのことです。

木枯らし1号とは何か?その定義は?

そもそも「木枯らし1号」とは、その年の最初の木枯らしを指す言葉です。

「木枯らし1号」とは?

  • 季節が秋から冬へと変わる時期に、初めて吹く北よりの強い風のこと。
    具体的には、10月半ばの晩秋から11月末の初冬の間に、初めて吹く毎秒8メートル以上の北よりの風のことです。
    気象庁では、東京地方と近畿地方でこのような冬になったことを感じさせるような風が吹いたとき、「木枯らし1号」のお知らせを発表しています。

木枯らしとは、冬型の気圧配置になった時に吹く強い北風(毎秒/8m以上)のことを指します。この言葉は、東京地方と近畿地方でのみ発表されます。

対象期間は地域により異なり、東京では10月半ばから11月30日まで近畿では二十四節気の霜降(10月23日ごろ)から冬至(12月23日ごろ)までされています。

木枯らし1号は、その年最初に条件があてはまった場合に使われ、台風のように2号、3号と続くこともあるようです。しかし、なぜ東京と近畿地方のみしか発表しないのか?

それは、全国それぞれで季節や条件が異なり、報道が多くなりすぎてしまい、季節感を表す用語の意味をなさなくなるからとのことです。

木枯らし1号はいつ頃?なぜ発表されない年があるの?

木枯らし1号は、通常、立冬の頃に吹くことが多いです。具体的には、関東では平均して11月5日頃、関西では11月10日頃に吹くことが多いとされています。

しかし、全ての条件が揃わない年は「木枯らし1号」の発表がなされないこともあります。

例えば、風速が毎秒8メートルに達しなかったり、11月末までに条件に当てはまる風が吹かなかった場合などです。

今年も令和2年以来3年ぶりの発表となりましたし

2018年には1979年以来39年続けて発表されていました「木枯らし1号」の発表がありませんでした。

一昔前は「木枯らし1号」発表のない年のほうが少なかったはずなのに近年は発表がない年も増えてきているということ…

もしかすると地球温暖化などの影響もあるかもしれませんね

ついでに春一番とは?

それに変えて春の音連れを告げる「春一番」は、その年最初に吹く強い南風を指します。

この言葉は、安政6年(1859年)に漁船が強い南風により転覆し、多くの死者を出したことから、

地元の漁師たちがこの強い風を「春一」や「春一番」と呼び、気を付けるようになったことが始まりと

されています。

春一番は「番」木枯らしは「号」とその呼び名が違うわけは?

「春一番」と「木枯らし1号」の呼び名が異なる理由は、その起源と歴史にありそうです。

「春一番」は、先述したように一般の人々から生まれた言葉で、その起源はかなり古いです。

一方、「木枯らし1号」は、昭和43年(1968年)頃から気象庁が発行する雑誌の「気象」で使われ、その後、気象庁内でよく使われるようになり、一般化したものです。

そのため、「号」は「台風〇号」の「号」と同じ意味合いで使われています。

つまり、「春一番」は一般の人々が自然現象を表現するために生み出した言葉であり、「木枯らし1号」は気象庁が公式に定義し、発表するための専門的な用語という違いがあります。

これらの言葉は、それぞれの季節の訪れを告げる重要な気象現象を表しており、それぞれの言葉の背景を理解することで、季節の変わり目をより深く感じることができることでしょう。

また、これらの強風が吹くときは、季節の変わり目であり、寒暖差が比較的多くなるため体調管理に注意し、適切な防寒対策を行うこと必要があるでしょう。

「木枯らし1号」や「春一番」の発表を区切りにして生活してみると日本の四季をより感じることができるのではないでしょうか

そのほかの季節の風

そのほかにも季節問わず「順風(じゅんぷう)」「疾風(はやて)」「旋風(つむじかぜ)」などその数は2000種類以上もあるそうです。

その中でも「木枯らし1号」以外にも冬場に吹く風の中で聞きなれたものでいえばこんなものもあります。

  • 空(から)っ風
    「空っ風」は、太平洋側の関東・東海地方に吹く北西の季節風のことです。 空っ風が吹く仕組みは木枯らしとよく似ており、冷たくて乾燥した強い風が吹きます。
    関東地方では「上州の空っ風」が有名で風速は毎秒20m程度になることもあります。
  • おろし
    おろしは山から吹き下ろす冷たい強風のことを指します。
    「筑波おろし」「六甲おろし」などはその地域でなくても聞いたことがありますね。「六甲おろし」なんかは阪神ファンにはおなじみでしょう。
    一般的には太平洋側に吹き下ろす強風のことで、日本海側では山から吹き下ろす風を「だし」と呼ぶことがあります。 おろしやだしが吹くのは、大気が安定している、山から流れ込む大気が山麓よりも冷たい、急斜面など条件が揃ったときです。

まとめ

「木枯らし1号」と「春一番」は、それぞれ冬と春の訪れを告げる重要な気象現象で、四季の存在する日本独特なものであるといえるでしょう。

これらの言葉とその意味を理解することで、季節の変わり目をより深く感じることができます。

また、これらの強風が吹くときは、寒暖差での体調管理や、強風による災害にも注意する必要があるといえます。

岸田政権による増税やバラマキが続く今の日本においても、歴史に学び季節の変わり目を楽しめるぐらいの余裕は持っていたいものです。

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