ジブリ最新作[君たちはどう生きるか]の考察や評価 特別出演キムタク

本稿はジブリ最新作「君たちはどう生きるか」のあらすじやネタバレを含みます

感想は主観的なものであって、人によって感じ方も違うと思います

あれ?結局どういうことだったの?誰かと映画話したい、って人に見てもらえるとうれしいです。

ネタバレがいやだー、という人は映画をご覧になってから読まれることをお勧めします

君たちはどう生きるか 解説 公開日やキャスト

公開日・監督

公開日は2023年7月14日

宮崎駿監督の10年ぶりとなる新作でポスターとタイトル以外の情報を一切出さないという

宣伝しない宣伝で話題となった。

実際自分も公開を知ったのは公開前日のネットニュース…もちろん詳しい人は知っていたろうが

千と千尋の神隠し以降、ジブリ映画では劇場に足を運んでいなかったが、この戦略と「僕たちはどう生きるか」というタイトルにやられ、劇場に足を運んだ。

ちなみに興行収入は7月末時点で305万人、興行収入46億9300万円とのこと

過去最高「千と千尋の神隠し」で316.8億円

キャスト

・牧 眞人(主人公)   ➡ 山時 聡馬  

・眞人の父       ➡ 木村拓哉  マジで?全然気づかんかった

・久子・夏子      ➡ 木村佳乃

・アオサギ       ➡ 菅田将暉

・ヒミ(若き日の久子)  ➡ あいみょん

・キリコ        ➡ 柴咲コウ

・異世界の殿・大叔父  ➡ 日野正平

・老婆         ➡ 大竹しのぶ・竹下景子・滝沢カレン・阿川佐和子・風吹ジュン

一部割愛

ジブリっていっつも声優が豪華。みんな知ってるジブリだから断る理由ないわなあ~

主題歌

米津 玄師  【地球儀】

これ、歌も聞いたことあったし、ジブリに合うか~と思ってたが

これが めちゃくちゃ合う

あのエンディングからのスタッフロールにほんとに合う!

やっぱり歌ってすごいよなあー

なんでも宮崎監督が初めて歌を聞いたとき涙したらしい  自分も歌が一番泣きそうになった😢

あらすじ【ここからネタバレ注意】

元ネタに、宮崎駿監督が幼少期に読んだ吉野源三郎著書の【君たちはどう生きるか】があるようです。

ちなみにアニメ本編内でも主人公の眞人が、この本を見つけて読むシーンが描かれています。

あらすじ① 序盤 母親の死~疎開先

時は太平洋戦争のさなか、主人公の少年(眞人)の母親の病院が、火事になる場面から始まります。その火事で眞人は母親を亡くし、数年後、疎開なのか母親の実家に引っ越します。

ちなみにこの時父親は、亡くなった奥さんの妹と結婚しています。少し昔は資産や家を守るため、こういったことがあったようです。

そこから主人公は夏子(実の母の妹で父親の再婚相手、すでに新しい子供を身ごもっている)と忙しい父親に代わり、家を案内されたりと行動を共にしますが、礼儀は正しいものの、目を合わせず、まだ受け入れできてない様子が描かれます。

冒頭が長く、最初は眞人に主人公感が全く感じられず、なんかだらだらするなー、と思ってみてました。後から考えると、母親が亡くなり、田舎に引っ越したことで知り合いなんかもいなかったと思います。そりゃ心を閉ざすのもわかるなあって感じ。

あらすじ② アオサギ登場~不思議な塔に入るまで

夏子の屋敷にはジブリに出てきそうな妖怪?のようなお手伝いのおばあさんが7人登場します。めちゃめちゃいい味出してます(笑)そこでポスター写真にもなっているアオサギが初登場します。

屋敷の近くには不思議な塔が立っておりアオサギは眞人をそこに誘い込むような動きをします。眞人は追っていきますが塔は崩れて入れず、その時は探しに来たお手伝いのおばあさんに連れて帰られます。

その後日父の車で転校先の学校に送られますが、裕福な家庭で周囲となじめず、クラスメイトと喧嘩になります。喧嘩の帰り眞人は自分で自分のこめかみを傷つけ、自身では喧嘩ではないと演技をします。

学校での描写はこの場面だけです。普通なら級友との絡みがあったり、と思うのですが…

この自作自演は相当学校に行きたくなかったのか、はたまた父親にかまってほしい、自分の気持ちを理解してほしいなど、色々ありそうですが…個人個人の妄想でお楽しみください

傷がもとで熱を出し寝込んでしまった眞人。母親の夢を見たり、このころからアオサギがどんどん擬人化してきて、しきりに眞人にちょっかいをかけてくるようになってきます。

最初はアオサギがかなりグロい

そこからアオサギをしとめるために弓矢を作ったり、夏子が森に消えたりし、結局アオサギの「母親は生きている」などの誘いに乗り、お世話のおばあちゃんキリコと不思議な塔に入って行ってしまいます。

そこから謎の老人に言われるまま、アオサギの案内で異世界に行った夏子を探しに行くことになります

やっとジブリっぽくなってきたなというところ

あらすじ③ 不思議な塔の中 夏子を探しに

そこは小さな島だった。金色の門があり、門には「ワレヲ学ぶモノはシス」と書かれており、眞人は大量のペリカンに襲われ、その門をくぐってしまう。そこにキリコ?という船に乗った屈強な女性に助けられ、墓?からの何者かから守ってもらい、そのまま船で行動を共にすることに

考察とか見た今でもこの門が何だったのかはわからない?

ただこの屈強な女性が一緒に来たキリコ(おばあちゃんのうちの一人、たばこ好き)の若かりし姿というのは少し後に気づいた(多分違う時間軸から来た?)

船で移動中に大きな魚をしとめ家?に帰ると顔がなく皿だけ持った半透明の大人や、白い小さな妖精(もののけ姫のこだまみたいなやつ)名前は「わらわら」がおり「わらわら」魚のはらわたを吸収し、風船のように膨らんで空に飛んでいく。(新しい命に代わるとかなんとか)

ただそこで空に風船のように上るわらわらを、さっきの島でも襲われたペリカンが来て次々と食べてしまうΣ(・□・;) 空を飛んでいるため阻止しようがない。

そこに船で現れたのが「ヒミ」という火を操る女の子

火を操り花火のような技?でペリカンを追い払っていく

その後、死にかけのペリカンと会話するシーンがあるが、ペリカンはわらわらを食べるためどこかから連れてこられたそうだ。

謎が謎を呼ぶというか劇場でははっきり言ってちんぷんかんぷん状態

後から考察まとめ載せますが、意味を考えるとかなり難解

ここはあーそうなんだ、ぐらいでいいかも

あらすじ④ ペリカンと再会 インコ襲来 夏子救出へ

この後、キリコの下でアオサギと再会し、夏子がいる場所に同行することになります。

その道中に新キャラ「インコ」が現れ、姿かたちはかわいいが、眞人たちを食そうと襲ってきますがアオサギのおとり作戦や、ヒミの登場で切り抜けます。

ここからのアオサギは序盤の気持ち悪さも消え、ジブリの愛されキャラ状態

主人公やアオサギ自身の変化もあったのでしょう、急激に好きになっていきます

インコかわいいけど悪者枠

ここでいったん現代のキムタクこと眞人の父親に話は戻り、塔の成り立ち等が語られます。

党は昔空から降ってきた石で、眞人の母親らの大叔父がそれを隠すように塔を建て、覆ったようです。また眞人の母親も幼少期に行方不明になり1年ほどして、行方不明当時の姿で戻ってきたという過去があるそうです。

ここで重要人物、大叔父の登場。アオサギを眞人に仕向けたのも大叔父であるとわかります

そして現在行動を共にしている「ヒミ」が眞人の母親、しかも消えた1年の話から、違う時間軸から来た幼少期の母親だと考えられます

ヒミに案内された塔の中にはたくさんの扉があり、そのそれぞれが違う時間軸につながっていました。インコから身を隠すため一時的に出た現在の時間軸のドアの外で眞人や夏子を捜索中の父親に出会いますが、眞人は夏子を助けるため、まだ戻れない、と塔の中に戻っていきます。

続けてヒミとともに夏子を助けるため石の洞窟のような場所を抜けていきますが、石に直接触ると電流のようなものが流れ、石には意思があり直接触れないようにヒミに言われます。

洞窟の奥で夏子を発見。ここはどうやら子供を出産する部屋で、ほかのものがこの部屋に入ることはタブーとされているようです。

部屋に入った眞人は夏子を救うため、初めて夏子のことを「お母さん」と呼びますが、夏子を守る神の式神や石の意思によって、ヒミもろとも気を失いインコに捕まってしまいます。

ここで夏子のことをお母さんと呼ぶ。ここにきての経験や使命感がそうさせるのか…

それにしてもインコ多すぎ

あらすじ⑤ ヒミ救出 大叔父の目的 眞人の選択 エンディング

眞人とヒミは別々に捕まり、眞人はインコの食事になる寸前、アオサギが救出に来ます。

このころにはおじさんの顔のアオサギがかわいく見えてきます

ヒミはインコの王様に捕まり、インコの王はヒミを使い、この世界の殿(大叔父)との交渉に向かいますインコはこの世界からあふれるほどに増えており、インコの王は大叔父に代わりインコの王国を作りたかったのではないでしょうか。

眞人もインコの目をかいくぐり塔の外観を上り大叔父の下にたどり着きます。

ここで大叔父の目的が年老いた自分に代わり眞人にこの世界の創造を受け継ぎたいからということがわかります。

しかし眞人は現在に戻り友を作り、父親や母親と暮らすと伝えます。

ここが個人的には「君たちはどう生きるか」という問題提起の答え

君たちは何を体験し、何を考え、どこに進んでいくのかという問いに対する眞人の答えであり

じゃあこれを見ている君たちはどう生きるの?と問いかけられているよう感じました

この後はインコの王が乱心しこの世界の積み木を壊してしまうことでこの世界の崩壊が始まります。 夏子や眞人は元居た世界の扉をくぐろうとしますが、ヒミはこのまま帰ると数年後、病院の火事で死んでしまうのがわかっているため眞人は止めますが、ヒミは眞人を生み、死ぬという未来を選び若かりしキリコと別の扉へ戻っていきます。

これがヒミのどう生きるかという選択

またこのヒミの行動でやっと眞人の母親の死への受容が完了するのかなあとも思いました

大事にされてたっていう愛情を感じるよね

ここで現代に戻ってきて、同時にペリカンやインコも外に出てきますが、元の鳥の姿に戻っていきます。

またアオサギとの最後のやり取りで、外に出ると中でのことすぐに忘れるらしいのですが(実際一緒に出てきた夏子はすでに忘れたような描写がある)が眞人だけは中での石を持って出ておりしばらく忘れないが、すぐ忘れるだろうとのこと。

場面は移り、数年後

新しく生まれた弟?や父親や夏子とともに東京に戻ろうとする場面でエンディングロールが流れる。

ここで流れる米津玄師の地球儀がめちゃくちゃ映画のエンディングに合っていてここだけは一瞬ウルウル来た。

はっきり言って謎は残る…

ただ感じることは人それぞれ

個人的に思う。この記事を書いている間、考察の動画を見ている間、するめを噛むようにどんどん面白くなってきた。

賛否両論ある作品だと思うが…自分は見に行ってよかった、と心から思う

残った謎 考察

ここからは考察動画等を見させていただき、残った謎や自身の考察を落とし込んでいく

ツッチのムビログ様の動画を参考にさせていただきました。

めっちゃ面白かったです。

アオサギの謎

アオサギは大叔父に命じられ、後継者にするために眞人を異世界へと迎えに行ったようです。

行動を一緒にする中で、友達のような関係に、

元ネタの関係はは宮崎監督と鈴木プロデューサーらしい

ポスターの絵とはどう見ても違う気が…

ただ、最後は好きになった

夏子はなぜ異世界に?

一つはアオサギに催眠術でもかけられたか?

もう一つは夏子もまた眞人と親子になることにストレスを感じており、もちろんそのものもあるが、眞人が受け入れてくれないことや、妊娠でのストレスもあって、誰も入ってはいけないとされる産屋にこもったのか

これはわからんわ?

ただ夏子があの世界に行ってなければ、眞人も深入りはしてなかったと考えると、何らかの力で連れ込まれたのかなあという感じが強いかなあと思う。

眞人が母さんと呼ぶときも意識がはっきりしていない感じもする

異世界最初の金色の門の奥 墓に眠っていたものは?

これもわからん

詳しくはツッチのムビログさんを見てみてくれい

なんかフランス語だとか言ってた

最後に

結果…めっちゃよかったです 

これで40からやりたい100のことも一つ達成!

詳しくは過去記事「40からやりたい100のこと」も併せて読んでみてください

はっきり終わった直後はわからないことも多かったですが…この考察をすることも含め考えさせられる映画だったのかなあと思います。

自分が見に行ったのは8月頭、席は半分弱しか埋まってなく、しかも子供はほとんどいない(´;ω;`)

確かに老若男女全員が楽しめるかっていうと…

ただこれだけ考えさせる映画を作れるって宮崎駿監督はやっぱりすごい

映画ってほんとにいいものですね    さいなら